秘書検定二級
◆◆接遇用語の考え方
接遇用語とは、応対の際の言葉遣いのことです。来客に対して社内の人のことを言うときには尊敬語・敬称は使わないということは、すでに説明しました。これを敬語線を使って整理したのが下図です。


◆◆基本的な接遇用語
※ ならびは ふつうの表現 → 接遇用語
人の呼び方 人称
わたし → わたくし
わたしたち →わたくしたち・わたくしども
○○さん(相手) → あなた(様) そちら(様)
○○さん(話中の人物) → あの方
他の会社 → ○○社さん(様)
家族
父 母 → お父様(さん) お母様(さん)
主人 夫 → ご主人 旦那様 ご主人様 ○○さん
家内 妻 → 奥様(さん) ○○さん
兄 姉 → お兄様(さん) お姉様(さん)
息子 娘 → 令息 お子様 坊ちゃん 令嬢 ご息女 お嬢様(さん)
職場で使われる接遇用語どこ(どっち) → どちら
そんなこと → そのようなこと
何の → どのような
ちょっと → 少し 少々
〜くらい → 〜ほど
後で → 後ほど 改めて
用 → ご用件 ご用向き
ミス → 不手際
誰 → どちら様 どなた様
今 → ただ今
今日 → 本日
どう → いかが
〜の人 → 〜の方
〜と思います → 〜と存じます
残念だが → あいにくですが
知りません → 存じません
できません → いたしかねます
そうです → さようでございます
かまいませんか → お差支えございませんか
わかりました → かしこまりました 承知いたしました
そのとおりです → ごもっともでございます
すみません → 申し訳ございません
なんとかしてください → ご配慮願えませんでしょうか
すみませんが → 恐れ入りますが 申し訳ございませんが お手数ですが ご面倒ですが
えっ、なんですか → もう一度おっしゃっていただけませんでしょうか
・・・クッション言葉の使い方・・・
クッション言葉とは、コミュニケーションを円滑に進めるための言葉です。話す前にクッション言葉を用いると、会話の印象を和らげつつ内容を明確に伝えることができます。
※ ならびは 場面 → クッション言葉
話の内容が否定であるとき → あいにく 残念ですが せっかくですが
話の内容が肯定であるとき → 喜んで ぜひ
ものを尋ねるとき → 失礼ですが お差し支えなければ
手数をかけるとき → 恐れ入りますが お手数ですが 申し訳ございませんが ご面倒ですが
こちらに来てもらうとき → ご足労ですが
わびる要素があるとき → 申し訳ございません
・・・命令形は依頼の形にする・・・
「〜してください」という言葉は本来は命令形ですから、来客や上司に対して使うことはできません。こうした場合は「〜していただけますか」という依頼の形で表現します。面会者に取り次ぐまで来客に待ってもらう場合などは「お待ちくださいませ」とします。
〜してください → 〜していただけますか
〜していただけますでしょうか
〜していただけませんでしょうか
※否定形にすると、より丁寧な言い方になる。
〜しないでください → ご遠慮願えませんでしょうか
◆◆覚えておきたい接遇表現
来客応対の場で使われる接遇表現をあげておきましょう。とくに
◎印がついているものは
接遇の7大用語といわれ、使用頻度の高いものです。
※ならびは 来客応対の場面 → 接遇の表現
来客を迎えたとき →
◎いらっしゃいませ。
おはようございます。
アポイントメントのある客 → いらっしゃいませ。お待ちいたしておりました。
相手が名乗らないとき → 失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか。
恐れ入りますが、お名刺を頂戴できますでしょうか。
名刺の社名・氏名の読み方を確認する → 〜様でいらっしゃいますね。
お名前は何とお読みすればよろしいのでしょうか。
用件を確認する → 恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか。
伝言・預かり物があるとき → 承っております。
問いに答えて名乗ってもらった/名刺をもらった → (大変)失礼いたしました。
◎ありがとうございます。
アポイントメントなしの客から面会の相手を指名された(在・不在は伏せておく)
→
◎少々お待ちくださいませ。
○○に△△のご用件ですね。少々お待ちくださいませ。
相手を待たせたとき →
◎大変お待たせいたしました。
了解の意を表す →
◎かしこまりました。
承知いたしました。
恐縮の意を表す →
◎恐れ入ります。
おわびの意を表す →
◎申し訳ございません。
相手の感情を和らげる → あいにくでございますが、申し訳ございませんが、
お手数でございますが、お差し支えなければ、
来客を案内する → どうぞ、こちらでございます。
曲がり角での案内 → こちらでございます。
階段での案内 → 足元にお気をつけください。
先にたっての案内 → 前を失礼いたします。
席を勧める → こちらにおかけになって、お待ちくださいませ。
名乗るとき → わたくし、秘書の○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
失礼をわびる → 真に申し訳ございません。大変失礼いたしました。
入退室のとき → 失礼します。
不在のとき → あいにく○○は外出しております。
○○はただ今席をはずしております。
お差し支えなければ、ご用件を承っておきますが。
面会できないとき → わざわざお越しいただきましたのに申し訳ございませんが、あいにく○○はただ今会議中でございます。三時ごろまでかかる予定ですが、いかがいたしましょうか。
面会できずに帰る客に → ご足労いただきましたのに、申し訳ございませんでした。
せっかくお越しくださいましたのに、申し訳ございませんでした。
伝言を受けた → はい、かしこまりました。必ず申し伝えます。
わたくしは秘書の○○と申します。
「そうですか」の意 → さようでございますか。
「そうです」の意 → さようでございます。
「どうですか」の意 → いかがでしょうか。
客を送るとき → では、失礼いたします。
どうぞ、またお越しくださいませ。
今後ともよろしくお願いいたします。
どうぞ、お気をつけて。
ごめんくださいませ。